広島市の直葬費用相場は9万円台から!安い葬儀社と選び方
2025年08月08日

「できるだけ費用を抑えて、故人を静かに送りたい」
「突然のことで、何から手をつけていいか分からない…」
近しい方が亡くなられた悲しみの中、葬儀の準備を進めるのは精神的にも経済的にも大きな負担ですよね。特に広島市で費用を抑えたシンプルな葬儀をお考えなら、「直葬(ちょくそう)」または「火葬式」が選択肢になります。
この記事では、葬儀に関する知識がなくても大丈夫なように、広島市の直葬費用について、以下の点を分かりやすく解説します。
- 広島市の直葬費用の具体的な相場
- プランに含まれるもの・追加でかかる費用
- 直葬と家族葬の違い
- 信頼できる安い葬儀社の選び方
この記事を最後まで読めば、費用に関する不安を解消し、広島市で後悔のないお見送りをするための知識がすべてわかります。 まずは、気になる費用相場から見ていきましょう。
広島市の直葬費用相場と最安プラン
広島市で直葬を行う場合、費用はいくらくらいかかるのでしょうか。ここでは、具体的な費用相場と、費用をさらに抑えるための公的な制度について解説します。
広島市の直葬費用相場は9万~20万円
結論から言うと、広島市における直葬の費用相場は、総額で約9万円~20万円です。 これは、お迎えからご安置、火葬、お骨上げまでに必要な最低限のサービスを含んだ金額です。
多くの葬儀社が「直葬プラン」「火葬式プラン」として10万円前後の料金を提示していますが、ご遺体の安置日数や搬送距離、オプションの有無によって最終的な金額は変動します。そのため、複数の葬儀社から見積もりを取り、総額でいくらかかるのかを比較することが非常に重要です。
最安値プランを選ぶ際の注意点
「とにかく一番安いプランで」と考えるのは自然なことですが、価格だけで選んでしまうと後悔につながるケースもあります。最安値プランを選ぶ際は、以下の点に注意してください。
- プラン内容を隅々まで確認する
「プラン一式」と書かれていても、何が含まれ、何が含まれないのかを必ず確認しましょう。特に火葬料金やドライアイス代が別途必要な場合があります。 - 追加料金の可能性を必ず質問する
「このプランでお願いした場合、追加料金が発生する可能性はありますか?」と直接質問することが大切です。特に安置日数が延びた場合の追加費用は必ず確認しましょう。 - 葬儀社の対応や評判を確認する
安くても、担当者の対応が不誠実だったり、説明が不十分だったりすると、大切なお見送りが辛い思い出になってしまいます。電話での対応の丁寧さや、口コミも判断材料にしましょう。
直葬プランの費用内訳と追加料金
「直葬プラン」の料金には、具体的に何が含まれているのでしょうか。後から「こんなはずではなかった」と慌てないためにも、費用の内訳をしっかり理解しておきましょう。
基本プランに含まれるサービス・物品
多くの葬儀社が提供する9万円~15万円程度の直葬プランには、一般的に以下の項目が含まれています。
- 寝台車
病院や施設などからご遺体を安置場所まで搬送する車両です(規定の距離内)。 - ご安置
ご自宅または葬儀社の安置施設でのご安置費用です(規定の日数分)。 - ドライアイス
ご遺体を保全するためのドライアイスです(規定の日数分)。 - お棺
ご遺体を納めるためのシンプルな木製の棺です。 - 骨壷・骨箱
お骨を納めるための骨壷と、それを覆う箱です。 - 役所手続き代行
死亡届の提出や火葬許可証の申請など、煩雑な手続きを代行してくれます。 - 運営スタッフ
搬送や納棺、火葬場での案内などを行うスタッフの人件費です。
追加料金が発生する主な項目リスト
基本プラン料金の安さだけを見て契約すると、思わぬ追加料金で総額が高くなってしまうことがあります。特に以下の項目は追加料金になりやすいので注意が必要です。
- 安置日数の延長料金
法律で死後24時間は火葬できないため、最低1日以上の安置が必要です。火葬場の空き状況により安置が長引くと、1日あたり1万円~2万円程度の追加費用がかかります。 - ドライアイスの追加料金
安置日数が延びた場合、ドライアイスの追加も必要になります。1日あたり5,000円~1万円程度が目安です。 - 火葬料金
プラン料金に火葬料金が含まれていない場合があります。広島市の公営斎場の場合、市民料金と市外料金で金額が異なります。 - 付き添い可能な安置施設の利用料
故人と一緒に過ごせる個室タイプの安置施設を利用する場合、追加料金がかかることがあります。 - ご遺体の着せ替えやメイク(エンゼルケア)
故人の旅立ちの身支度を整えるための費用です。 - 時間外・深夜早朝の対応料金
夜間などに病院へお迎えに来てもらう場合、追加料金が発生することがあります。
安置日数延長による費用の変動
直葬で最も費用が変動しやすいのが「安置日数」です。日本の法律では、「墓地、埋葬等に関する法律」により、死後24時間を経過しないと火葬を行うことができません。
そのため、最低でも1泊2日の安置が必要になります。しかし、友引の日を避けたり、火葬場の予約が混み合っていたりすると、安置日数が3日、4日と延びてしまうことがあります。
その場合、「安置施設利用料」と「ドライアイス代」が日数分加算されていきます。 葬儀社と契約する前に、安置が1日延びるごとにいくら追加費用がかかるのかを明確に確認しておくことが、費用を抑える上で最も重要なポイントです。
直葬と家族葬の費用・内容の違い
費用を抑えた葬儀として「家族葬」を検討する方も多いでしょう。ここでは、直葬と家族葬の具体的な違いを比較し、どちらがご自身や故人の意向に合っているかを確認してみましょう。
直葬と家族葬の費用比較表
項目 | 直葬(火葬式) | 家族葬 |
---|---|---|
広島市の費用相場 | 約9万~20万円 | 約40万~80万円 |
儀式 | 通夜・告別式は行わない | 通夜・告別式を行う |
参列者の範囲 | 家族など数名~10名程度 | 家族・親族・親しい友人など |
お別れの時間 | 火葬炉の前で数分程度 | 通夜・告別式でゆっくりお別れできる |
香典・供花 | 辞退することが多い | 受け取ることが多い |
儀式・お別れ時間の違い
直葬と家族葬の最も大きな違いは、通夜や告別式といった宗教的な儀式を行うかどうかです。
- 直葬
儀式を一切行わず、ごく限られた親族のみで火葬場へ向かい、火葬・収骨をします。故人とのお別れは、出棺前や火葬炉の前でのごく短い時間となります。 - 家族葬
参列者を家族や親しい方に限定しますが、通夜・告別式といった一連の儀式は通常通り行います。そのため、故人とゆっくりお別れの時間を過ごすことができます。
メリット・デメリットの比較
どちらの形式にもメリットとデメリットがあります。後悔しない選択をするために、両方を理解しておきましょう。
直葬(火葬式)
- メリット
- 費用を大幅に抑えられる
- 葬儀にかかる時間が短く、遺族の身体的・精神的負担が少ない
- 参列者への対応に追われることがない
- デメリット
- お別れの時間が非常に短い
- 儀式がないため、心の整理がつきにくい場合がある
- 親族や周囲の方から「簡素すぎる」と理解を得られない可能性がある
家族葬
- メリット
- 親しい人たちだけで、ゆっくりと故人を見送れる
- 儀式を通じて、故人を偲び、心の整理をつける時間が持てる
- 一般的な葬儀よりは費用を抑えられる
- デメリット
- 直葬に比べると費用が高くなる
- 参列者に呼ばなかった方への事後報告など、配慮が必要になる
逝去から火葬までの直葬の流れ
いざという時に慌てないよう、直葬がどのような流れで進むのかを事前に把握しておきましょう。
ご逝去・ご遺体搬送
病院や施設で亡くなられた場合、まずは葬儀社に連絡します。事前に依頼する葬儀社を決めておくとスムーズです。連絡を受けた葬儀社が、寝台車でご遺体を安置場所まで搬送します。
ご安置(24時間以上の安置義務)
法律により、亡くなってから24時間は火葬できません。 そのため、ご自宅か葬儀社の安置施設にご遺体を安置します。この間に、葬儀社の担当者と火葬の日程や詳細な打ち合わせを行います。死亡届の提出や火葬許可証の取得といった役所手続きは、葬儀社が代行してくれることがほとんどです。
納棺・火葬場への出棺
火葬の当日、故人をお棺に納める「納棺」を行います。ごく少数の家族が立ち会い、故人の愛用品などを一緒に入れることもできます。納棺後、霊柩車で火葬場へ向かいます。
火葬・お骨上げ
火葬場に到着後、火葬炉の前で最後のお別れをします。僧侶による読経(炉前読経)を希望する場合は、このタイミングで行います。火葬には1時間半~2時間ほどかかりますので、その間は控室で待機します。火葬が終わったら、ご遺骨を骨壷に納める「お骨上げ(収骨)」を行い、すべての儀式が終了となります。
広島市で安い直葬ができる葬儀社
ここでは、広島市で費用を抑えた直葬プランを提供している葬儀社と、信頼できる葬儀社を選ぶためのポイントをご紹介します。
信頼できる安い葬儀社の選び方
安さだけでなく、安心して任せられる葬儀社を選ぶためには、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
- 見積もりの内訳が明確か
「葬儀一式」ではなく、何にいくらかかるのかを項目ごとに記載した詳細な見積もりを提示してくれるかを確認しましょう。不明な点があれば、遠慮なく質問してください。 - 担当者の対応が丁寧で親身か
電話や対面での打ち合わせの際に、こちらの不安や質問に丁寧に答えてくれるか、故人や遺族の気持ちに寄り添った対応をしてくれるかを見極めましょう。強引に高額なプランを勧めてくるような業者は避けるべきです。 - 実績や口コミは豊富か
その葬儀社の公式サイトで葬儀実績を確認したり、Googleマップや専門サイトで第三者の口コミを調べたりするのも有効です。良い評価だけでなく、万が一の際の対応なども含めて確認すると良いでしょう。
口コミや評判を確認するポイント
インターネットで口コミを調べる際は、以下の点に注意すると、より信頼性の高い情報を得られます。
- 具体的なエピソードが書かれているか
「良かったです」といった抽象的な感想だけでなく、「担当の〇〇さんが親身に話を聞いてくれた」「追加料金の説明が分かりやすかった」など、具体的な体験談が書かれている口コミは信頼性が高いです。 - 悪い口コミの内容も確認する
どんなに評価の高い葬儀社でも、悪い評価がゼロということは稀です。その内容が「担当者との相性が悪かった」といった主観的なものか、「説明と違う追加料金を請求された」といった契約に関わる問題なのかを見極めましょう。 - 複数のサイトで比較する
一つのサイトの評価だけを鵜呑みにせず、Googleマップ、葬儀比較サイト、個人のブログなど、複数の情報源をチェックすることをおすすめします。
直葬・火葬式の費用に関するQ&A
最後に、直葬の費用に関してよく寄せられる質問にお答えします。
生活保護受給者の葬祭扶助制度
Q. 生活保護を受けている場合、葬儀費用はどうなりますか?
A. 生活保護法に基づく「葬祭扶助制度」を利用できます。 これは、困窮のため葬儀費用を支払えない方のために、自治体がその費用を支給する制度です。
支給される範囲内で、自己負担なしで直葬(火葬のみ)を執り行うことができます。 申請には条件がありますので、まずは担当のケースワーカーか、広島市の各区役所生活課にご相談ください。
(参考:広島市|生活保護)
参列者は呼べるか、服装は
Q. 直葬に友人を呼んでもいいですか?服装はどうすればいいですか?
A. 参列者については、事前に葬儀社や火葬場に確認が必要です。 火葬場の規定により、炉前に入れる人数が5名程度に制限されている場合があるためです。親しい方を呼びたい場合は、その旨を葬儀社に伝え、可能かどうかを確認しましょう。
服装は、基本的に喪服(ブラックスーツや黒のワンピースなど)を着用するのがマナーです。 ただし、ごく近親者のみで行うため、「平服で」と案内されることもあります。迷った場合は、喪服を着用しておけば間違いありません。
宗教的な儀式は可能か
Q. 直葬でもお経をあげてもらうことはできますか?
A. はい、可能です。 直葬は基本的に無宗教の形式ですが、多くの葬儀社ではオプションとして、火葬炉の前で僧侶にお経をあげてもらう「炉前読経(ろまえどきょう)」を手配できます。希望する場合は、葬儀社との打ち合わせの際に相談してください。
お布施や香典の扱いは
Q. お布施や香典は必要ですか?
A. 炉前読経など宗教儀式を依頼した場合は、僧侶へのお礼として「お布施」が必要になります。 金額は宗派や地域によって異なりますが、3万円~5万円程度が目安とされています。
香典については、直葬では辞退するのが一般的です。 参列者がごく少数であることと、遺族の負担を軽減する意味合いからです。もし香典を頂いた場合は、後日香典返しをお送りするのがマナーです。
まとめ
この記事では、広島市で直葬(火葬式)を検討している方に向けて、費用相場やプランの内訳、信頼できる葬儀社の選び方などを詳しく解説しました。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいします。
- 広島市の直葬費用相場は約9万円~20万円が目安。
- 最安値プランを選ぶ際は、プラン内容と追加料金の有無を必ず確認する。
- 費用が変動しやすい最大の要因は「安置日数」。延長した場合の料金を事前に把握しておくことが重要。
- 安さだけでなく、見積もりの明瞭さや担当者の対応を見て、信頼できる葬儀社を選ぶ。
- 後悔しないためには、1社だけでなく複数の葬儀社から見積もりを取り、比較検討することが最も大切。
突然のことで、心身ともに大変な時期かと思います。この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、故人を心静かにお見送りするための一助となれば幸いです。まずは気になる家族葬の広仏に問い合わせて、相談することから始めてみてください。