広島の終活は何から?墓じまいとエンディングノートの進め方|家族葬の広仏
2026年01月13日
「広島に住む親が高齢になってきたけど、自分は県外にいるし、これからどうしよう…」「お墓の管理も大変そうだし、親が元気なうちに墓じまいについて話しておきたい」。
広島市に高齢の親を持つあなたへ。終活や墓じまいという言葉は知っていても、何から手をつければ良いか分からず、不安を感じていませんか?
この記事では、そんなあなたの悩みに応えるため、広島での終活の進め方、特に「墓じまい」と「エンディングノート」に焦点を当てて、具体的な手順や費用、相談先を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、遠方にいながらでも、親御さんと一緒に安心して終活の第一歩を踏み出せるようになります。
広島での終活やることリスト
終活は、残りの人生をより良く生きるための前向きな活動です。広島で終活を進めるにあたり、まず全体像を把握しましょう。以下の4つのステップで進めるのがおすすめです。
ステップ1 親の意思確認と家族会議
**終活で最も大切なのは、親御さん自身の意思を尊重することです。**まずは「これからどうしたいか」「どんな供養を望んでいるか」を、親子でじっくり話し合う時間を作りましょう。
このとき、ご自身の「お墓の管理が難しい」という状況も正直に伝えることが大切です。お互いの気持ちを理解し合うことで、家族全員が納得できる結論に繋がります。
ステップ2 財産整理と持ち物の生前整理
次に、財産や持ち物の整理を進めます。これは、相続時のトラブルを防ぎ、残された家族の負担を減らすために非常に重要です。
- 預貯金や有価証券のリストアップ
- 不動産(土地・建物)の確認
- 保険の契約内容の確認
- 借入金やローンの有無の確認
- 貴重品や思い出の品の整理
何がどこにあるのかを一覧にしておくだけでも、いざという時に大きく役立ちます。
ステップ3 墓じまいと新しい供養方法の検討
お墓の承継者がいない、または遠方に住んでいて管理が難しい場合、「墓じまい」は重要な選択肢となります。
**墓じまいとは、現在のお墓を解体・撤去し、遺骨を別の場所に移して供養することです。**墓じまいを決めたら、次にどのような供養方法があるのか、広島市内の選択肢を具体的に検討していきます。この後の章で詳しく解説します。
ステップ4 エンディングノートの作成
**エンディングノートは、ご自身の想いや希望、必要な情報を家族に伝えるためのノートです。**法的な効力はありませんが、親御さんの意思を明確に残すことで、残された家族が判断に迷う場面を減らすことができます。
介護や延命治療の希望、葬儀の形式、そして大切な人へのメッセージなどを書き留めておきましょう。
広島の墓じまい手順と費用相場
「墓じまい」と聞くと、手続きが複雑で大変そうだと感じるかもしれません。しかし、手順を一つひとつ理解すれば、スムーズに進めることができます。ここでは、広島で墓じまいを行う際の具体的な流れと費用について解説します。
墓じまい完了までの5ステップ
墓じまいは、一般的に以下の5つのステップで進められます。全体の期間は、準備から完了まで3ヶ月~半年ほどかかるのが一般的です。
1.墓地管理者と親族への相談・合意
まず、現在お墓があるお寺や霊園の管理者に、墓じまいをしたい旨を伝えます。同時に、**親族にも事前に相談し、必ず合意を得ておくことがトラブル回避の鍵です。**特に、お墓に複数のご先祖様が納骨されている場合は、関係する親族全員の理解が不可欠です。
2.新しい供養先(受入先)の決定
取り出した遺骨をどこで供養するかを決め、契約します。永代供養墓や樹木葬、納骨堂など、様々な選択肢があります。新しい供養先を決めると、「受入証明書」が発行されます。これは後の行政手続きで必要になります。
3.行政手続き(改葬許可証の取得)
墓じまいには、**「改葬許可証」**という行政からの許可証が必要です。これは、現在お墓がある市区町村の役所で申請します。
広島市の場合、各区役所の厚生部生活課が窓口となります。申請には以下の書類が必要です。
- 改葬許可申請書: 役所の窓口やホームページで入手できます。
- 埋葬(収蔵)証明書: 現在の墓地管理者に発行してもらいます。
- 受入証明書: 新しい供養先の管理者に発行してもらいます。
(参考:広島市「改葬(お骨を他の墓地や納骨堂に移すとき)の手続」)
4.閉眼供養と遺骨の取り出し
墓石を解体する前に、お墓に宿っている魂を抜くための儀式「閉眼供養(へいがんくよう)」を行います。一般的には、お寺の住職にお願いしてお経をあげてもらいます。その後、石材店に依頼して遺骨を取り出します。
5.墓石の解体・撤去と墓地の返還
遺骨を取り出した後、石材店に墓石の解体・撤去作業を依頼します。墓地を更地に戻し、清掃した上で墓地の管理者に返還して、墓じまいは完了です。
墓じまいの費用総額と内訳の目安
墓じまいの費用は、お墓の状況や依頼する業者によって大きく異なりますが、**総額で30万円~150万円程度が目安です。**主な内訳は以下の通りです。
- お墓の解体・撤去費用 30万円~60万円程度。墓石の大きさや立地(重機が入りやすいかなど)によって変動します。
- 閉眼供養のお布施 3万円~10万円程度が目安です。
- 離檀料(りだんりょう) お寺の檀家をやめる際に支払う費用。3万円~20万円程度が相場ですが、法的な支払い義務はありません。これまでのお礼としてお渡しするものです。
- 行政手続きの費用 数百円~1,500円程度(書類の発行手数料など)。
- 新しい供養先にかかる費用 永代供養や樹木葬など、選択する供養方法によって大きく異なります(10万円~150万円程度)。次の章で詳しく解説します。
墓じまいに関する補助金の確認方法
**現状、国や広島市から墓じまい(改葬)に対する直接的な補助金制度はありません。**しかし、自治体によっては独自の支援制度を設けている場合も稀にあります。
念のため、現在お墓がある市区町村の役所のホームページを確認したり、直接問い合わせてみることをお勧めします。
墓じまい後の供養方法と広島の選択肢
墓じまいで取り出した遺骨は、新しい場所で供養する必要があります。ここでは、代表的な供養方法と、広島市およびその近郊での選択肢について、費用相場とともにご紹介します。
永代供養墓 費用相場と広島市内の霊園
**永代供養(えいたいくよう)とは、遺族に代わって寺院や霊園が遺骨を管理・供養してくれる方法です。**承継者がいない方や、子供に負担をかけたくない方に選ばれています。
費用相場:
- 合祀墓(他の方の遺骨と一緒に埋葬):10万円~30万円
- 個別墓(一定期間は個別に安置):30万円~150万円
樹木葬 費用相場と広島市内の霊園
樹木葬(じゅもくそう)とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとして遺骨を埋葬する方法です。「自然に還りたい」という方に人気があります。
費用相場: 20万円~80万円
納骨堂 費用相場と広島市内の寺院
**納骨堂(のうこつどう)とは、屋内に設けられた遺骨を納めるための施設です。**天候に左右されずお参りできる利便性が特徴です。ロッカー式、仏壇式、自動搬送式など様々なタイプがあります。
費用相場: 30万円~100万円
手元供養・散骨という選択肢
上記以外にも、以下のような供養方法があります。
- 手元供養 遺骨の一部を小さな骨壺やアクセサリーに入れて、自宅で供養する方法です。
- 散骨 遺骨を粉末状にして、海や山などに撒く方法です。法律や条例を守り、専門の業者に依頼する必要があります。
エンディングノートの書き方と注意点
エンディングノートは、終活を進める上で非常に役立つツールです。親御さんの想いを形に残し、家族への負担を減らすために、ぜひ作成を促してみてください。
エンディングノートに書くべき9つの項目
決まった形式はありませんが、一般的に以下の項目を記載しておくと安心です。
- 自分自身のこと 氏名、生年月日、本籍地、マイナンバーなど基本情報。
- 財産について 預貯金、不動産、有価証券、保険、ローンなどの一覧。
- 医療・介護について かかりつけ医、持病、アレルギー、延命治療の希望など。
- 葬儀・お墓について 希望する葬儀の形式や規模、連絡してほしい人のリスト、お墓の希望など。
- 連絡先リスト 親族、友人、知人などの連絡先。
- デジタル遺品について パソコンやスマートフォンのパスワード、SNSアカウントの取り扱いなど。
- ペットについて 自分に万が一のことがあった際に、ペットの世話を誰に頼むか。
- 大切な人へのメッセージ 家族や友人への感謝の言葉や伝えたい想い。
- 遺言書の有無と保管場所 遺言書を作成している場合は、その場所を記しておきます。
遺言書との法的な効力の違い
ここで注意したいのが、エンディングノートと遺言書の違いです。
- エンディングノート: 法的な効力はない。家族へのメッセージや情報伝達が主な目的。
- 遺言書: 法的な効力がある。財産分与など、法的に実現させたい内容を記載する。
**財産の分け方など、法的な拘束力を持たせたい内容は、必ず正式な形式で遺言書を作成する必要があります。**エンディングノートは、あくまで家族への「申し送り」と「メッセージ」と捉えましょう。
広島市で入手できるノートと書式
**広島市では、オリジナルのエンディングノート「わたしの思いをつなぐノート」を無料で配布しています。**もしもの時に備え、自分の思いや希望を家族などに伝えるためのノートです。
各区役所の福祉課や地域支えあい課、地域包括支援センターなどで受け取れるほか、広島市のホームページからダウンロードして印刷することも可能です。まずはこのノートから始めてみるのも良いでしょう。
(参考:広島市「わたしの思いをつなぐノート」)
広島の終活・墓じまいの相談先一覧
終活や墓じまいには、専門的な知識が必要な場面も多くあります。「何から手をつけていいか分からない」「手続きが複雑で不安」という場合は、専門家に相談するのが一番の近道です。
行政書士 改葬許可申請の代行
**墓じまいに必要な「改葬許可申請」は、行政手続きの専門家である行政書士に代行を依頼できます。**特に、あなたが県外にお住まいで平日に役所へ行くのが難しい場合に心強い味方となります。
石材店 墓石の解体・撤去
墓石の解体・撤去は、石材店に依頼します。複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較検討することをお勧めします。墓じまい後の供養先(霊園など)と提携している石材店を選ぶと、話がスムーズに進むこともあります。
寺院・霊園 離檀や永代供養の相談
現在お墓があるお寺には、離檀や閉眼供養について相談します。また、新しい供養先となる寺院や霊園は、永代供養や樹木葬など、具体的な供養方法について最も詳しい相談先です。現地の見学も必ず行いましょう。
終活専門の相談窓口・NPO法人
最近では、終活全般に関する相談を受け付けている民間の会社やNPO法人も増えています。**どこに相談すれば良いか分からないという場合は、まずこうした総合窓口で話を聞いてみるのも一つの手です。**必要に応じて、各分野の専門家を紹介してくれます。
広島の終活・墓じまいQ&A
最後に、広島での終活や墓じまいに関してよくある質問にお答えします。
子供が県外在住でも墓じまいは可能か?
はい、可能です。 県外にお住まいの方が墓じまいを進めるケースは非常に多くあります。ただし、墓地管理者との話し合いや親族への説明、現地の見学など、何度か広島へ足を運ぶ必要が出てくるでしょう。 時間的な制約が大きい場合は、行政書士に手続きを代行してもらうなど、専門家の力を借りるのが効率的です。
親族の同意が得られない場合はどうするか?
まずは、なぜ反対しているのか理由を丁寧に聞くことが大切です。 「お墓がなくなると寂しい」「先祖に申し訳ない」といった感情的な理由であることが多いです。墓じまいをしなければならない客観的な状況(管理が困難であることなど)を説明し、永代供養など新しい供養の形を具体的に示すことで、理解を得られる場合もあります。焦らず、時間をかけて話し合いを続けましょう。
離檀料の相場とトラブル回避のポイント
離檀料に法的な根拠はなく、決まった金額もありません。一般的には3万円~20万円程度が相場と言われますが、あくまでお寺との関係性によります。 **高額な離檀料を請求されるといったトラブルを避けるためには、これまでお世話になった感謝の気持ちを伝え、誠意をもって話し合う姿勢が重要です。**いきなり「墓じまいします」と切り出すのではなく、まずは相談という形で話を進めましょう。
まとめ
広島で終活を始めたい、特に墓じまいを検討しているあなたへ、具体的な進め方や費用、相談先について解説しました。
- 終活の第一歩は、親の意思確認と家族会議から。
- 広島での墓じまいは、手順を理解し、専門家の力も借りながら進める。
- 墓じまい後の供養方法は、永代供養や樹木葬など多様な選択肢がある。
- エンディングノートは、親の想いを残し、家族の負担を減らす大切なツール。
- 困ったときは、行政書士や石材店、終活の専門窓口に相談する。
終活は、決して後ろ向きな活動ではありません。親御さんが元気なうちに準備を始めることで、親子ともに安心してこれからの時間を過ごすことができます。
この記事が、あなたの広島での終活をスムーズに進めるための一助となれば幸いです。まずは親御さんとの対話から、その第一歩を踏み出してみてください。

